VFX SHOWREEL
SPECIAL EFFECTS IN ‘’THE WITCHER’’
See project制作会社DejavuとディレクターOmar Hilalとのコラボレーションにより、ドバイの旅行会社Tajawalの広告を制作しました。広告の主役はマンドリルで、私たちのCGアニマルギャラリーに加わりました。企画を考えた監督のOmar Hilalと、VFXプロデューサーであるMateusz Wiśniewskiが、プロジェクトへの思いや制作過程について語っています。
このCMの目的は、中東に住み働いている人々へ旅行会社「Tajawal」のアプリを、クリエイティブな方法で紹介することでした。私たちは、視聴者が主人公の感情に共感できるようにしたいと考えました。仕事や家事、友人との時間を大切にしようとしながらも、疲れきってしまい息苦しさを感じるという主人公のありふれた生活を描き、ミュージックビデオのように仕上げました。主人公は、自分らしさを取り戻すための休息を切実に必要としていて、「Tajawal」は、彼に平凡な日常から抜けだす機会を与えてくれます。「Tajawal」が提供する休暇が日々の生活の中に一筋の光をもたらしてくれるのです。
「この映像では、日常や退屈さをテーマにした音楽トラックが使われています。この曲のサビの部分に『Nothing ever happens; Nothing happens at all』という言葉があり、これが私たちのアイデアの元になっています。檻の中の動物のようになってしまった男が、映画の最後にビーチでの休暇を予約し、初めて人間の姿に戻るというストーリーです。この演出は、アーティストであるウォルトン・フォードの動物のポートレイトからヒントを得ました」とディレクターのOmar Hilalはコメントしています。
この広告の中心となるキャラクターはマンドリルです。マンドリルは、珍しく愛らしい外見と、知的な顔をもった哺乳類で、人間のように振る舞いますが、会社という環境には全く馴染めないようです。Platige Imageのアーティストは、主人公のビジュアル表現や演出のディティールといった、全てのクオリティを高めていきます。広告の冒頭では、マンドリルの毛はボサボサで手入れがされていないように見えますが、これは彼の不満を表現しています。感情の変化を表現するために、2つの異なる毛皮システムを採用しています。
「動物園で撮影されたマンドリルの写真を1,000枚以上集め、マンドリルの姿や行動を正確に再現しました。マンドリルの姿は、最終的に3人のアニメーターが作り上げました。毛をリアルに表現するために、実物大のモックアップをセットに入れ、セットの光が毛に反射する様子を撮影しました。このようにして得られた情報は、その後のアニメーション制作にも役立ちました。」とMateusz Wiśniewskiは説明します。「このユニークなプロジェクトを成功させることができたのは、クライアント、プロダクション、監督との素晴らしい協力関係があったからです。」
「動物のCG制作はとても難易度が高く、CGのマンドリルから繊細なパフォーマンス創り出し、彼の繊細な感情を引き出すことは挑戦でした。ディレクターであり企画を担当したOmar HilalとPlatigeの優秀なチームの的確な指示により、マンドリルが落ち込んでいる人間のリアルな雰囲気を纏うことに成功しました。」と、Dejavuのエグゼクティブ・プロデューサー、Manasvi Gosalia氏はコメントしています。