「Metro Exodus Making Of

Dmitry Glukhovsky(ドミトリー・グルホフスキー)のベストセラー、そしてDeep Silverと4A Gamesが生み出したシリーズの前作で知られている世界観を余すところなく描いた「Metro Exodus」のトレーラーです。一般的なビデオゲームのシネマティクスではなく、まるで短編映画のような仕上がりになっています。制作のメイキングをご紹介します。

今回は、初めてストーリーが地下トンネルの外で展開し、世界滅亡後のロシア各地をめぐります。Platige Imageのアーティストは、最も忠実にシリーズの雰囲気を再現するために、トレーラー制作に6か月以上も費やしました。

CGでは、多くの新しいアイデアに驚きの連続でした。ここでTomek(トメック)が取り入れた最も興味深いコンセプトが、異なる世界を移動し、時間と空間を移動するというアイディアでした。天候、季節、場所など、すべてが目まぐるしく変化します。乾燥した砂漠から雪降るモスクワへ、暗い地下トンネルからヴォルガ川の水中へ、そして薄暗い地下室から色鮮やかな草原へ。こういった場面転換は、当社のシネマティクスの最大の強みです(CGスーパーバイザー Hubert Zegardło(フベルト・ツェガルドロ))。

シネマティクスを制作する上で、Hubertが考えたのは、この短い形態を生かして、小説の雰囲気を忠実に再現しながら、ベストな方法で主人公のArtyom(アルチョム)の本質を示すことでした。

本やゲームで知られ、すでに存在している世界で描く必要がありました。プロットや、Artyom(アルチョム)の感情表現は当社がオリジナルで制作しました。Artyom(アルチョム)は非常に魅力的なキャラクターです。地下鉄の外に出て人類の希望を探すというプロメテウスのような存在でありながら、また一方では悲劇的で、自己破壊的なヒーローになっています(ディレクター兼脚本家 Tomek Suwalski(トメック・スワルスキー))。

Platige Imageのアーティストは6か月以上の制作期間をかけてこれらの要素を、驚き溢れる展開でありながら、調和された4分間のストーリーにまとめ、世界中の何百万人というプレイヤーが熱望していたタイトル、「Metro Exodus」のシネマティクスを生み出したのです。