FISH NIGHT LOVE, DEATH + ROBOTS Series

待望のアニメーションアンソロジー、「Love, Death & Robots(ラブ、デス&ロボット)」がついにNetflixに登場しました。Platige Image(プラティージ・イメージ)は、このシリーズのショートアニメーションの一つ、「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」の制作に携わりました。

「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」

Platige ImageはNetflixのこの新シリーズに関わる多数のスタジオの1つで、「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」というエピソードを制作しました。この8分間のアニメーションはDamian Nenow(ダミアン・ニナウ)が監督を務め、既に絶賛されている「Paths of Hate」、「The City Of Ruins(廃墟の町)」、2018年のベスト・ヨーロピアン・アニメーション・フィーチャー・フィルム部門でヨーロッパ映画賞、2019年のベスト・アニメーション・フィルム部門でゴヤ賞を受賞した「Another Day Of Life」とともに、彼のキャリアを代表する作品の一つになっています。彼は、印象的なゲーム・シネマティクスで知られる「Watch Dogs 2(ウォッチドッグス2)」、「Skull & Bones(スカル・アンド・ボーンズ)」、「Crossfire HD(クロスファイアHD)」の立役者でもあります。

Platge Imageチームが制作した Netflixの映画は、Joe R. Lansdale(ジョー・R・ランズデール)の短編作品に基づいています。彼は45作の小説と30作の短編集を出版していますが、「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」が自身のキャリアにおける代表作の一つだと言っています。脚本家のPhilip Gelatt(フィリップ・ジェラット)がこの作品の脚本を担当しました。

アーティストのストーリー

「Love, Death & Robots(ラブ、デス&ロボット)」は非常に挑戦的なプロジェクトです。世界中のアーティストから成るチームに参加できたことを嬉しく思います。チームにはたくさんのメンバーが参加していましたが、とても調和がとれていました。これからの作業段階がどうなっていくのかを説明するため、みんなで大きな会議室に集まったときの出来事を思い出します。私たちは、まったく競争などせず、友人たちが作ったものに純粋な興味を持っていました。(「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」監督 Damian Nenow(ダミアン・ニナウ))

「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」は、「Love, Death + Robots(ラブ、デス&ロボット)」の他のエピソードと比べ親密さが際立っています。このため、定形化することが非常に困難だったので、色のマジックを使わなければなりませんでした。各シーンには、調和のとれたカラーパレットが慎重に選ばれ、用いられています。視聴者が自分の肌で砂漠の熱を感じることができるよう、最初は暖かい色調が使われています。そして、アニメーションが効果的に進むよう色の温度が落ちていきます。色の温度には驚くべき力が常にあるのです。寒い夜を表すのは冷たい色調だけとは限りません。そして、まもなく、様々な色で空が彩られます。(アート・ディレクター Rafał Wojtunik(ラファウ・ヴォイツニク))

文学は幼年期からずっと私の人生に大きな影響を与えています。町中、本や漫画を探し回ったことは鮮やかな記憶です。大人には理解できないかもしれませんが、素晴らしい物語を探しに行くのは小さな冒険のようでした。当時、コレクターが最も崇拝していたものはRelaxでした。Relaxはいつも私をわくわくさせてくれました。私たちにとっては、まるで「ヘビーメタル」でした。今でもほとんどの物語を覚えています。(プロデューサー Zicz(ジッツ))

「Love, Death and Robots(ラブ、デス&ロボット)」シリーズについて初めて聞いたとき、私はそのアイデアに恋しました。世界中の多くの主要企業が関わり、CGコミュニティにいる人々を結びつけると思ったからです。ジャンルの境界を越えた、大人向けの、大胆で独創的な、美しい物語になるだろうとも思いました。私は、自分たちに課せられた「Fish Night(フィッシュナイト)」というストーリーに夢中になりました。この作品は、視覚的側面で自分たちのクリエイティブな能力を試すことができる、最も穏やかで崇高な魔法のような作品でした。プロダクションマネージャーとして、私はPlatige Imageの最も有能なアーティストチームと仕事をしました。また、私たちの直接のクライアントであるBlur(ブラー)が、常に芸術的な議論にオープンで、非常に穏やかでプロフェッショナルな方法でいつでも回答を用意していてくれたことは、思いがけない幸運でした。

こんなにすばらしい国際的なアーティストたちのために働くことは、とても光栄で、大変嬉しく、名誉なことでした。私はこの美しく、神秘的な世界を通して視聴者を感動させなければなりませんでしたが、出来上がった作品に大変興奮しました。(作曲家 Paweł Górniak(パヴェウ・ゴルニアク))

「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」は、神秘的で驚きにあふれた不思議な物語です。思い出すと、最初の草案はあまりに短く神秘的すぎて、2番目の草案は説明が多すぎてくどくどしかった。3番目、4番目の草案では進歩が見られました。「Love, Death + Robots(ラブ、デス&ロボット)」シリーズの、驚異、奥深い不思議さ、畏怖に焦点を合わせた作品が大好きですが、そういった作品の脚本を書くのは最も難しいことでした。「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」は、もちろん書き上げた時からずっと私の心をとらえていますが、これからもずっと私の心に残る作品となるでしょう。(脚本家 Philip Gelatt(フィリップ・ジェラット))

「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」の作業は、大変な手間と時間がかかるものでした。高度なアニメーションで、細部を省略することはできず、できる限り集中しなければなりませんでした。

サウンドスタジオで何百時間も過ごし、サウンドミキシングと編集作業の調整、資材ロジスティクスのサポート、プロデューサー、ディレクター、作曲家とのミーティングの計画。これらは、サウンドプロデューサーがこのプロジェクトで行う仕事のほんの一部です。最も楽しかったのは、音を聴き、進捗を確認し、私達のSFXがふさわしい感情を掻き立て、最終エフェクトを素晴らしいものにしているかどうかを評価する作業でした。(サウンド・プロデューサー Sabina Pająk-Maciaś(サビーナ・パヤク・マシアス))

私たちの主な仕事は、アニメーションの細部まで生き生きと作り上げることです。かすかな足音や衣装から、砂漠全体、高圧電線の雑音やエンジンの破壊、作品の第二部である水中世界の畏怖と魔法まで表現しました。白熱電球とボトルが捨てられる音を考案するのは楽しかったです。車のフロントマスクの上を転がるサイコロの音を見つけるのに最も時間がかかりました。結局、電子レンジを使うことにしました。(Platige Sound / Wojciech Chołaściński(ヴォイチェフ・コラシンスキ))

私は、アート・ディレクターがデザインしたビジュアルを作り出すために、陰影付け、ライティング、レンダリング、合成を担当しました。
ここでの最大の課題は、明暗のコントラストの境界をコントロールすることでした。魚があつまって光を放ちながら動く夜のシーンでは特に重要でした。なにより楽しかったのは、それぞれのシーンのために、調和と一貫性がありながら、シンプルなカラーパレットを探すことでした。( Lead Look Development, Agata Wacławiak-Pączkowska(アガタ・ワクラウィアック・ポチョウスカ))

このプロジェクトには素晴らしい思い出ばかりです。私の役割は、見た目に「描画」的な側面をつくり出すことでした(私たちは、コミックで使用されている技術を参考にして、「デジタルインク」と呼んでいます)。「Another Day Of Life」のために開発したツールを利用しましたが、今回「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」では、ニーズに合わせて改良し、ツールをレベルアップさせました。それから私達は、全体が正しく見えるよう、線の太さや正しい顔、手、衣服の描き方などを明確に決めるというかなり手間がかかる芸術的な作業を行いました。このプロジェクトには、芸術的な課題と技術的な課題が混在していたので、アーティストとしてやりがいのある作品でした。(リード・デジタルインク Kamil Murzyn(カミル・ムジン))

レンダーラングラーの役割は、非常に目立たないものです。ほとんどの場合、装置の観点から画像の作成を管理し、最適化します。「Fish Night(フィッシュ・ナイト)」の仕事は、私にとって個人的に意味のあるものでした。私は地質学と古生物学を学んでいたので、一コマ一コマごとに先史時代の墓地に命が吹き込まれる様子を見られたのは、驚くべきことであり、非常にやりがいがありました!(レンダーラングラー Piotr Szczepaniak(ピォトル・シャチェパニアク))

「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」

「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」は18編からなる大人向けのショートアニメーションです。アンソロジー全体は、従来の2次元から写実的なCGまで様々なアニメーション技術を駆使して作られた映像が集まったものです。SF、ファンタジー、ホラー、コメディなど、さまざまなジャンルの映像が取り入れられています。様々なアーティストチームが「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」の各エピソードを制作しました。

素晴らしいのは、プロジェクトの規模だけでなく、コンセプトの背後に連なる名前です。「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」はDavid Fincher(デヴィッド・フィンチャー)とTim Miller(ティム・ミラー)が制作しています。(David Fincher(デヴィッド・フィンチャー)は「Seven(セブン)」、「Fight Club(ファイト・クラブ)」、「Socia Network(ソーシャル・ネットワーク)」、Netflixの「House of Cards(ハウス・オブ・カード)」シリーズ)の監督、Tim Miller(ティム・ミラー)は「Deadpool(デッドプール)」、「Terminator 6(ターミネーター6)」の監督です。)

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GALLERY:

記事とレビューを読む:

IGN US: Netflixの「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」のレビュー(Netflix’s Love, Death and Robots Review)

MOTION PICTURE ASSOCIATION OF AMERICA(アメリカ映画協会): センセーショナルなNetflix作品「Love, Death, & Robots(ラブ、デス&ロボット)」を見る18の理由(18 Reasons to Watch Netflix’s Sensational Love, Death, & Robots)

ANIMATION MAGAZINE(アニメーションマガジン): リードスタジオBlur(ブラー)が「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」という大胆で面白いアニメーションをどのようにレンダリングしたのか(How Lead Studio Blur Rendered the Wild Animation of ‘Love, Death & Robots’)

CG SOCIETY(CGソサエティ): Blur(ブラー)スタジオが手掛ける「ラブ、デス&ロボット」の舞台裏(“Love, Death + Robots” with Blur Studio – Behind the Scenes)

ESQUIRE(エスクァイア): David Fincher(デヴィッド・フィンチャー)のNetflixシリーズ「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」は、死とサバイバルの物語(David Fincher’s Netflix Series ‘Love, Death & Robots’ Is A Deep Dive Into Darkness)

INDIE WIRE(インディワイヤー): 「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」のレビュー : David Fincher(デヴィッド・フィンチャー)とTim Miller(ティム・ミラー)のNetflix短編シリーズには、統一された美しさがある(‘Love, Death & Robots’ Review: David Fincher and Tim Miller’s Netflix Shorts Are One-Dimensional Beauty)

METRO.CO.UK(英国メトロ社): 「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」のレビュー : Netflixの短編アニメーションシリーズであり、間違いなくこの分野に革新を巻き起こした問題作(Love, Death & Robots review: The Netflix animation of short films is undeniably a game-changer, albeit a problematic one)

OBSERVER(オブザーバー):Netflixの「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」:ダークな世界を満喫できる、大人限定のアニメ映画(Netflix’s ‘Love, Death & Robots’: An Adults-Only Cartoon That Revels in the Darkness)

WIRED(ワイアード): Netflixの「LOVE, DEATH & ROBOTS(ラブ、デス&ロボット)」は退屈なサイエンスフィクションの世界で最高にかっこいい作品(Netflix’s Love, Death & Robots is sexist sci-fi at its most tedious)